夕方、無数の水鳥がすさまじい鳴き声をあげてネグラにしている街の街路樹に一斉に集まってくる。そして間もなく今度は無数のコウモリが夕暮れの空を飛び交う。暗闇とともにどこともなくカエルの鳴き声があちこちから聞こえだす。毎日繰り返されるケアンズの夕刻の風景である。鳥の鳴き声は、決して可愛いとか美しいとかいう詩的表現は全く当たらない。ガァーッという騒音で、カエルにしてもケロケロなんて可愛く聞こえない。グゥーッグゥーッの連続である。最初は何が鳴いているのか、まったく見当もつかなかった。
![]() ![]() 海沿いからケアンズの高原テーブルランドに上る四本の道のうち、最も険しく長い九十九折が続くギリス・ハイウェイの途中に誰が画いたのか大きな岩に実に巧妙に描かれたカエルがいる。ケアンズのカエルへの関心は信仰に近い相当なものである。 2年前にケアンズで開かれたJapan Festivalで、ボランテアにてオーストラリアの子供たちに折り紙で“飛びカエル”の作り方を教え喜ばれた。カエルは日本や欧米では幸運を招くシンボルとして広く親しまれている生き物で、ここオーストラリアケアンズでもカエルグッズが土産ものとしてたくさん売られている。 ![]() 日本では無事帰る、お金が返る、災いを変える、若返るなど言葉の中にカエルという言葉があり、また卵をたくさん産むことからも子孫繁栄という意味においても良い事に使われる事が多い。ケアンズでもゴロ合わせがあるのだろうか、そういえばオーストラリアでは雨の日などに出てくるカエルを見ると、日本で言う茶柱が立つという意味と同等の内容であると誰かに聞いたような記憶がある。 (Wrote2008) ■
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by tn-dragon
| 2008-03-10 10:09
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